『ロシナンテは転倒した』ゴシック彫像(漫画ワンピースじゃない方)
【神戸離宮公園で突如現れたゴシック彫像がド迫力だった】
ロシナンテ(Rocinante)。『ドン・キホーテ』の愛馬の名前です。
神戸の離宮公園を散策中、枯れ木のような彫像がいきなり目の前に現れてギクリとしました。
この公園はヨーロッパ庭園を模しており、どこまでも平和な風景が広がっている。
そんな中、小高い丘に差し掛かったところで、この彫像に出会いました。
最初、目を抜かれた馬のようなものが見えてドキッとしたんですが、
ドンキホーテの乗る馬が、前にのめって倒れているシーンを切り取ったものらしいです。
タイトルは『ロシナンテは転倒した』。
作者は池田宗弘さんという方で、
第13回現代日本彫刻展(1989年)で須磨離宮賞を受賞されてます。
ドン・キホーテ作中で、ロシナンテは「痩せこけた馬」の設定。
たしかにスジ張っていて、みすぼらしい感じがよく出ています。
なんだか悲壮感のある作品。小さいお子さんが見たらビックリするんじゃないでしょうか。
でもそれだけココロに訴えかけるものがある、大迫力の作品ですね。
ロシナンテとは、スペイン語の「Rocín(駄馬)」と「ante(以前)」を掛け合わせた名前だそう。
「元駄馬」という意味らしいです。「ドンキホーテ」は妄想喜劇みたいなものなので、
馬は転んでて可哀そうなんだけど、どこか滑稽・・・?
【いや、でもやっぱり怖い!馬の表情をご覧ください】
この馬の目、狂気です。体力のない馬の最期って感じがとても怖い。
また彫り込みも凄まじく、魂を感じるほどです。ああ、ドキドキ。
明るい公園の中で、ここだけが不穏です(笑)。
そういえば「ドンキホーテ」の激安店名の由来も、この馬上の人にちなみ、
「既存の概念にとらわれない」みたいな感じでつけられたそうです。
そして、漫画『ONEPIECE』でもロシナンテって出てきますよね。
「ドンキホーテ・ロシナンテ」。ドンキホーテ海賊団の元最高幹部コラソンです。
ナギナギの実使いですね。奇抜なファッションがどこかゴシックだったりします。
なぜロシナンテっていう名前になったんだろう・・・?
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