病みすぎゴスロリホラー漫画★「スウィートビターガールズ」 | Gothic Base
「なぜここまで!」と思うほどに病みまくってる漫画、
『スウィートビターガールズ』(作・柏屋コッコさん)。
あまりにダークサイドに落ちすぎな漫画ですが、お耽美な絵柄と
ファッション、ゴシックモチーフがいっぱい登場するので
目の保養的にステキな漫画でした。
愚か者が天罰を受ける描写があり、
内容は漫画「悪魔(デイモス)の花嫁」に少し似てるんだけど、
もっと少女漫画チックな雰囲気です。(しかし内容は重め?)
友人のためにアムカ(アームカット)を宣言する主人公。
血を見て「美しい・・・」と溜息する主人公は、
親友の気をひくために、自傷行為をエスカレートさせていく。
私にはこういうキモチや衝動がまったく理解できないんですが、
この漫画の世界観にはとってもマッチしています。
廃屋でお茶会したりリスカパーティーしたり、
登場人物がほぼ素敵に狂ってます。
自傷パーティーが度を超したため
廃屋は血みどろの阿鼻叫喚地獄に(←ちょっとギャグっぽい)。
最後に主人公は、自分の体のアチコチをソーイング。
「人間テディベア」になりきって、友達の愛情を得るのでした(狂気)。
【人形師の苦悩、親との確執・・・テーマが濃い】
この漫画は短編集になってます。
中でも分かりやすくて面白かったのが、人形師のお話。
皆の憧れの人形作家の女の子は、展示会が近いにも関わらず
思った通りのパーフェクトな人形が出来上がりません。
「ああでもない、こうでもない」と人形を壊しては作り直します。
でも、伸びやかな肢体や完璧なお顔が完成せず苦悩の挙句、
身近で美しい手足や顔を持つ女の子のパーツを殺して集めて型を取り、
最後に完璧なお顔を持つ友人を狙います。
が、人形はここで意思を得て、人形作家を殺し、
顔のないまま逃げ去ってしまう・・・というオハナシ。
絵柄はちょっと三原ミツカズさんっぽくて、女子は皆デカ目です。
ゴスロリファッションがすごく可愛い。NANAみたいな
V系女子も出てきます。親との確執で、蜘蛛のタトゥーを入れている。
何かしら皆病んでますね。
「悪魔の花嫁」ほどドロドロしてなくて、あっさり展開。
作者さんが楳図かずおさんのファンということもあって、
ちょっとホラーギャグな世界となっている。
1巻で完結してしまってるのが惜しいですね。
続巻があったら買ってたかも。絵がお耽美で癒されます。
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