和ゴス漫画といえばコレ!『xxxHOLiC(ホリック)』byCLAMP | Gothic Base
◆少しネタバレ含みます◆
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【CLAMPの描く”妖かし和ゴス”の世界。日本の魔物は恐ろしい】
ホリックの題字も和ゴスホラーな感じが漂ってて、すごくオシャレ。クランプさんはほんとすごい。萌え系からマジメ系まで、どんな漫画でも描けちゃう。わりとゴシック色の強い漫画も多い気がします。
90年代の作品だと「東京BABYLON(バビロン)」や「X」が、ちょっと和ゴス要素のある設定。荒俣宏氏の「帝都物語」と妖(あやかし)がセットになったような雰囲気が面白い。陰陽道も和ゴス要素アリですね。
「×××HOLiC(ホリック)」には、昔からいる日本独自の妖魔がいっぱい出てきます。個人的には『くだぎつね』が好みです。竹筒の中に入って持ち歩ける細長いキツネの妖魔。
ホリックのクダギツネはカワイイですが、実際にはあんまり出会いたくない系です(たぶんキモチワルイ)。
【主人公は「四月一日(ワタヌキ)」少年。 準主役は「百目鬼(ドウメキ)」少年】
お人よしでうだつのあがらない主人公「四月一日 君尋(ワタヌキ キミヒロ)」。「四月一日」とは昔、冬が明けるこの時期に着物(半纏など)から綿を抜いたことからきた名字らしいです。
要領がよくクールでモテ系の「百目鬼 静(ドウメキ シズカ)」。主役から妬まれまくりです。「百目鬼」の名字は由来がよく分かりませんが、地名でもたま~に見かけます。
ワタヌキ少年は、妖(あやかし)の姿が自分だけに見えて困っていたところを、とつぜん湧いて出た謎のお店の主「侑子(ユーコ)」さんに救われます。
ただし、このユーコさん、かなり¥にガメツイ。ただでは救わないので、強制的にアルバイトとして雇われる主人公。
でもこの出会いは偶然ではなく、出会うべくして出会った「必然」によるものでした。そこから広がっていく魔物ストーリー。
ただの魔物退治のハナシではないところが、「×××HOLiC(ホリック)」の魅力です。日本に昔から存在する「コトノハ」(コトダマ的な意味で)をうまく使ってストーリーを展開していく。
古くからの日本の怖い格言みたいなのを、ちょっとずつ織り交ぜて、漫画で教えてくれるようなトコロもあります。
また、「夜に爪を切ると、後ろから巨大なハサミで首を落とされる」みたいな、いかにもジャパニーズホラーな話もありました。
もともと夜に爪を切ってはいけないというのは、「ヨヅメ」=「夜詰め(夜参勤で親の死に目に会えない)」ということから来てるそうですが、ほかにも「そんないわれがあったのか・・・!」みたいな”気づき”をたくさんくれる漫画です。
日本の妖(あやかし)ストーリーって、エグいものが多いですが、身につまされるハナシも多い。そういう意味でも、ホリック漫画ははためになるんです。
もちろん絵の美しさ、細やかさは言わずもがなの一級品。イラスト集もよく売れてますね。
【侑子(ユーコ)さんは結局どうなってしまったのか?噂によれば・・・】
ウワサによると、悲しいことに「侑子さんはもうこの世には・・・」というハナシですが、「×××HOLiC~戻」みたいな続編も出てるようなので、よく分からずにいます。
ホリックは実写版も出ましたが、私は侑子さん=栗山千明さんのイメージしかなかったので、キャスティングは少し「?」な感じでした。
栗山千明さんて和ゴスを地でいける、麗しくも妖しい魅力満載です。ぱっつん前髪&黒髪があんなに似合う美女も珍しい。
「死国」の配役は完璧でした。キルビルにも出演されてましたが、海外から見ても日本美女のエキゾチックなイメージなんでしょうね。
セクシーな謎の姉御肌美女、侑子さんとその周りに起こる妖しのストーリー。ゴシックな和風の絵柄も見どころ。オススメです。
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