漆黒のゴシック界へのいざない。「ゴシック」とは?【ゴス考察】 | Gothic Base
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【「ゴシック」とは何か?】
陰と陽でいうと、「陰」。太陽と月でいうと、「月」。表と裏でいうと、「裏」。
人間を含めた森羅万象の、隠された側の本質。
ちょっと忌み嫌われるような暗さを持つテイスト。
暗さがあるけど、華やかさも併せ持つ、耽美&自己陶酔型のスタイル。
それが「ゴシック」かな、と私は思ってます。
もともとは古い西洋のものだけど、
日本にこのテイストが流入したことで、
「ゴシック」という感性は、日本独自の進化を遂げつつあるなぁ、と思います。
厭世、退廃、倦怠。
無感動、無機質。
不気味、邪悪さ、闇。
病んだ精神、不健康さ、不健全さ。
狂気、美しい死。
そういう、人なら誰もが大なり小なり持っているであろう「陰」の部分を
凝りかためて煮詰めて、さらに美しさ(耽美)というエッセンスを加えたら、
きっと麗しの「ゴシックワールド」が出来上がるのです。
人間、明るい面ばかりで出来ている訳ではない。
人には見せないけど、
後ろ暗い面だってあるはずなんです。
それが、ゴシックの根本的な精神なのではないでしょうか。
もともと「ゴシック」は中世の建築様式だったけど、
それが美化され、いろいろなファッションや精神の要素が加わって、
現在の「ゴシック文化」に昇華されたと思われます。
現在、日本でいう「ゴシック」は、すごく細分化されています。
日本オリジナルの「和ゴス」も生まれましたし、
色分けによる「黒ゴス」「白ゴス」、
年齢による可愛さを加えた「ゴスロリ」などなど。
見た目の美しさに惹かれる表面的なファッションのみの愛好家もいれば、
そこにゴシック精神を見出す人もいる。
反社会性を伴うようなゴシックパンク、ゴシックロックの世界もある。
インテリアや建築、美術、音楽のみを好む人もいる。
楽しみ方は幅広く、人それぞれでいいと思うんです。
私は、ゴシックの「様式美」という部分に魅力を感じます。
人間はもともと粗野な生き物ですが、
それを漆黒でミステリアスに上品に飾りたてることによって、紳士淑女に振る舞うことができる。
吸血鬼は美しい黒づくめの衣装に身を包んで、
昼間は紳士的に振る舞っていながら
暗闇では本能のままに女性の血を啜る。
そういう粗暴さを隠すような、”美しい後ろめたさ”が「ゴシック」にはある。
ゴシックなファッションやインテリアは、そういう種類の美しさから発展したもの。
私はそういう意味で、「ゴシックテイスト」をこよなく愛しています。
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