楠本まきっていうゴシック漫画家さん知ってる?「Kの葬列」ほか | Gothic Base
【退廃、耽美、虚無。ゴシック要素満載のダークなマンガ】
年の離れた姉の楠本まきマンガをこっそり読み漁っていた幼少期。
小学生の私にはオトナ&ダークすぎて分からなかったんだけど、
オトナになって読み返してみたら、なんとも魅惑の世界観ではありませんか!
モノクロの切り絵みたいな繊細な絵と、ナゾだらけのストーリー。
パンクロックだったりビジュアル系だったり、ちょっとフツーとは違う人たちの
独特なドキワクワールドに惹き込まれるんです。
好き嫌いは分かれるかもしれないですね。こういう絵柄が好きなら、
眺めてるだけでも楽しいかも?画集も出てるんですね、知らなかった!
XXXXの意味は「KISS」。つまりタイトルは『KISSKISS』ですね。
表紙の色合いからしてすでにゴシックムード満点。
かなり前の作品なので、絵柄や服装、セリフなどは時代を感じさせるけど
オシャレ感はそのまま!V系バンドマンのオハナシです。
一度読んだ人には「うわぁ懐かしい!」って感動モノ。
日本っぽい繊細さもありつつ、ゴスな雰囲気をステキに描く作家さん。
海外ウケもいいということでしょうね。
【私のイチオシ!「Kの葬列」全2巻・「死体がない殺人事件」】
ゴシックな洋館っぽいアパートで、人が死にます。
その葬儀で、アパートの住人が集うシーンからマンガは始まります。
でも、死体がないので「実は死人はアパートのどこかで生きてるんじゃないか」みたいな
推理を始める人がいるんです。ちょっとアガサクリスティーっぽいんです。
アパートという閉じられた空間内で、フシギなアイテムを集めたり、
ほかの漫画にはないテイストが散りばめられていて、いい意味で独特なのです。
Kの葬列は2巻で完結。結果「どういうことなの・・・!?」とナゾの残る漫画なんですが、
その他の楠本まき作品をあわせて読むことで、答えに繋がっていく・・・というもの。
さいきんまた読み返したんだけど、やっぱりKの葬列だけでは理解不能でした。
オトナになって読んでも分からないんだから、
子供のとき読んだってわかるはずもない。だけど、妙に記憶に残る作品だったので、
思わず読み込んでしまいました。Kの葬列は、絵柄に時代を感じさせません。
今読んでも美しく、色あせない絵柄。不可解なゴシック・ミステリーです。
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