『うみねこのなく頃に』が意外とゴシックホラーだったんだけど・・・

『うみねこのなく頃に』が意外とゴシックホラーだったんだけど・・・

op【ひぐらしファンだったので、「うみねこ」も押さえようと思ったら】

竜騎士07さん作・「ひぐらしのなく頃に」。

一大センセーションを巻き起こした作品だっただけに、

次作である「うみねこのなく頃に」に期待大でした。

評判は「?」な感じでしたが、

「ひぐらしがあまりにヒットだったから、比較してイロイロ言われてるだけだろう」と予想。

でもアニメで観てて、ホンキで途中で意味が分からなくなってしまい、挫折。

雰囲気はわりとゴシックホラーな感じ。

前作「ひぐらし」がひなびた村の物語だっただけに

「ぜんぜん毛色が違う!」とワクワクしつつ観始めた。ところが、

途中で「これは現実?それとも妄想?」と区別がつかなくなってしまい・・・。

ストーリーは、「ひぐらし」っぽさを色濃く継いでいます。「ひぐらしゴシック版」な印象。

umineko11986年。大富豪一族である右代宮(うしろみや)家の人間は、

年に一度、所有する島に全員で集まるしきたりになっています。

今回の集まりの目的は、一家の当主死後の財産分与についての話し合い。

しかし、このうみねこ(カモメ)が飛び交うこの島で、

大勢が一度に残虐な死体となって発見されます。

ちょっぴり「そして誰もいなくなった」的展開です。

【「ええっ?どういうこと?」途中で混乱をきたし始め・・・】

推理探偵役(主役?)の青年「戦人(バトラ:すごい名前)」は、

生存者とともに犯人探しを始めます。

しかしこの島、サウンドノベルに「あるある」な設定で、

外は嵐&電話は断線して使えないという状況。

警察も呼ぶことができないので死体にも触れられない中、第二、第三の殺人が起こります。

と、ここまでなら分かりやすいストーリーなんですが、

「この島には魔女ベアトリーチェがいて、それが犯人である」説を信じる派閥ができます。

umineko2ベアトリーチェとは、殺人現場である洋館に飾られたこの肖像画の少女のこと。

この島では、この魔女伝説が有名で、使用人などもこれを信じています。

ところがこの人物、「実在なのか、魔女なのか」というあたりがハッキリしない。

これが実在の人物か否かで、

物語がファンタジーものか探偵ものか、180度変わってくると思うんですが・・・。

このベアトリーチェさん、実際に姿を現して「私は存在するのよ」と主張しますが、

戦人(バトラ)は意地でも、魔女や魔法の存在を信じようとしません。

魔女の存在を否定するために、戦人(バトラ)は人間の真犯人を探そうと推理を始めます。

ところが実際にベアトリーチェは、

魔法を使って完全殺人(密室とか)をやってのけるんです。

「魔法を使ってOKなのなら、犯罪推理の面白さがなくなってしまうのでは?」

と思ってしまい、途中で観れなくなってしまいました。

でもこれ、じつは作者さんのであり、最後に壮大なオチが残されているというハナシです。

ただ、そこに行きつくまでに、「ベアトリーチェは人間だ」「存在しない」「魔女だ」

登場人物が皆、それぞれに意見を戦わせる。(ここらへん悶々)

そして、真実は明かされぬまま、ストーリーが進行。

つまり、<視聴者に推理させ、結末を考えさせる>という作者さんの意図なのです。

作者さんとしては、真実の答えは「分かる人だけ分かる」ということらしいですが、

どうもスッキリしない・・・><

最後まで観れば、もしかしたら面白さが分かるのかもしれない。

(「ひぐらし」だって、最後の章でオチが明かされましたもんね)

でも、最後まで観ることができなかったので、私は真相を知ることができません。

ネット上ではさまざまな考察が飛び交っていますが、

私はそれを拾い読みして中途半端に満足しています笑。

ただ、物語に出てくる小道具がゴシックでうっとりするので、それを楽しみに観ていました。

あと、登場人物の名前がスゴイ。キラキラネーム系か、または純日本人系か、

そのどっちかの名前しか出てこない。

そして、ひぐらしキャラとカブる人物がたくさん出てくるので、

そこは懐かしくて楽しいです。



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