『アリスインドリームランド』球体関節人形が繰り広げるアリスの世界 | Gothic Base
【新進気鋭の関節人形作家・清水真理さんによるアリスの世界】
『Alice in Dreamland アリス・イン・ドリームランド』という映画。
DVD化されて間もないので、レンタル最新作コーナーに並んでました。
キッズのディズニーなどの隣に並んでたので、「癒し系かな?」と思い
レンタルしてみたら、思いのほかゴシックでホラー寄りでビックリ。
「これを小さい子が観たら、泣き喚いちゃうんじゃなかろうか?」と思うくらい
恐怖仕立てになってました。”ダークファンタジー”の域みたいです。
今までにない試み。全編通して、人形しか出てこないんですね。
レンタルするとき、「どういう人形の動かし方をしてるのかな?」と思ったら
絵本みたいなコマ送りなんですね。背景も動くには動きますが、
イメージとしては”飛び出す絵本”ちっく。
でも、コマ送りアニメーションではなく、フラッシュアニメーションなので
デジタル化されてはいるんだけど、人形の質感は損なわずに制作されています。
アリスの世界観をモチーフにしてるので、影絵とかいっぱい出てくるんだけど、
とにかくゴシック!ストーリーは易しくできているのに、
人形の雰囲気があまりにリアルすぎて大人向け、そしてコア向け。
怖いと感じる人には怖い映画かも?(私もけっこう怖く感じた)
【構想10年!人形作家の清水真理さんによる人形が主役】
「うわぁカワイイ!」と思うシーンと「うわぁ。。エグイなぁ」と感じるシーンが
交互に出てくる感じです。ぜんぶで20体ほどの球体関節人形が登場します。
人形作家の清水真理さんという方が、人形を担当しておられます。
手足はよく動きますが、顔に関節はないため、表情はあまりありません。
球体関節人形はヨーロッパのアートで、日本にはかつて存在しなかったもの。
それを日本で取り入れたのが、澁澤龍彦氏、四谷シモン氏、土井典氏です。
さいきんはまた作風が異なる作家さんが多く活躍されていて、
たとえば吉田良氏、天野可淡氏、恋月姫氏が有名。それぞれとても独創的です。
人間が成長過程でかならず対峙する”闇(やみ)”の世界を描いています。
だからちょっと怖いんですね。いや、ちょっとでなくけっこう・・・(笑)。
すごく怖かったです。陰影とかもリアルで、ちょっとした狂気を感じます。
ゴシックファンタジーをお好みの方は、ぜひレンタルしてみてくださいね^^
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