和ゴスアニメ「帝都物語」。東京に眠る狂気と浪漫の怪奇ストーリー | Gothic Base
Topics
【おそらく一番古い和ゴスアニメ「帝都物語」の妖しく魅力的な世界観】
帝都物語。私がすごく小さいころに、一番最後の部分だけ観て、断片的に覚えているアニメです。
たまたまつけたTVで、制帽、外套、白い手袋、長靴、ステッキといういでたちの細面長身の男が出てきて、大きな月をバックに何かを威嚇しているようなシーンが出てきました。背景は東京でした。
とにかくメヂカラがすごくて、明治大正の世界のような古い背景とファッションに、瞬時に魅了されました。
釘付けになって、最後まで観てしまったのを覚えてますが、ストーリーとか細かいところはウロ覚えです。でも、なんだかその世界観がすごく異様で、「これは何だろう」とすっかりトリコになってしまいました。
思い起こせば、この「帝都物語」が私の和ゴスとの初めての出会いだった気がします。
【荒俣宏さんの小説が元だと知ったのは、つい最近のこと】
「帝都物語」は、のちのちの小説や映画、コミックに大きな影響を与えたものなんですね。よく似た設定の物語がいくつも出ています。
東京の街というのは、なにか不思議な魅力というか、魔力みたいなものが存在するような気がします。東京とは、歴史上いろんな思惑や画策、陰謀などが渦巻いてきた場所。
霊的なものを信じない自分でも、はるか昔の平安の時代には、陰陽道や神道というものが政治に大きく関わっていて、そういう役職が重んじられていたことを考えるときには、東京という街に何か”謎めいたもの”を感じてしまう。
そういう不思議な感覚をストーリーとして起こしたもの、それが「帝都物語」、という気がします。
【東京の街にひそむ浪漫。東京の地下道に代表される不可思議】
東京という街にはヒミツが多い気がします。それが都市伝説的なものであったとしても、浪漫を感じずにはいられない。
たとえば東京の秘密の地下通路にしても埋蔵金伝説にしてもそうですが、昔の東京の街には、何かやましい隠し事めいたものがあったように思えてならないんですね。
その奇怪さが、「帝都物語」の人気や魅力につながっているんだと思うんです。
私が観たのはアニメのほんの一部、たぶん最後の戦闘シーンだと思うのですが、それだけで、おさなごころに東京の街への印象が出来上がってしまいました。
現代の東京にも、そういう空気が残っているような気がします。京都を舞台にした陰陽道の話は多いですが、東京を舞台にすると、また一味違う和ゴステイストが加わります。この感覚はなんなのか、説明がつきませんが。
カドカワ小説のカバーイラスト担当さんがそうそうたるメンバーで、さすが帝都物語!って思います。
丸尾末広氏、天野喜孝氏、田島昭宇氏。いずれもゴシックとは切っても切り離せない大御所絵師さんばかり(田島昭宇さんは現代感覚のゴシック絵師さんだと思ってます)。
陰陽道も和ゴスに欠かせない要素ですが、東京の石造りの建物や、主人公のナゾの軍人「加藤保憲」のいでたちなど、すべてが怪奇ゴシック!OVAや小説などを全制覇してみたい作品です。
スポンサードリンク
↓ゴシックファッションを楽天で!↓