アニメ「ローゼンメイデン」ゴシックドールたちの美しく切ない闘い | Gothic Base
◆ちょっとだけ内容&キャラネタバレ含みます◆
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【ドールアニメ「ローゼンメイデン」。ゴス&ドール好きにはたまらない】
ビスクドールが主役のアニメ、『ローゼンメイデン』。ビスクドールは19世紀ヨーロッパのアンティークドールで、ゴシックアニメの登場人物としてはこれ以上ないくらいピッタリ。
少女マンガや乙女チックな世界観、着せ替え人形が好きな方なら、間違いなくハマるであろうお耽美ワールドです(私は大好き)。ドールが主人公なので年齢は不明。でも、ドールボディそのものが子供サイズなので、ゴスロリテイストに近いかも。
私はアニメで観ました。コミックでも読んでみたいとは思いつつ、アニメのほうも途中までしか制覇してないので、最新話がどうなっているか分かってない。でもOP/ED曲、絵柄、設定や衣装の細やかさなど、すべてにおいて乙女チック!見ごたえのあるアニメです。
ローゼン博士に作られた美しいビスクドールたちが、ローゼン博士に認められるために、こぞって内面外面ともにカンペキな女性を目指すワケですが、やはりどこかいびつな精神を持ち、不完全なドールたち。
自分たちを生み出した博士への盲目的な崇拝、頂点を目指す人形同士の争い、人間とドールとの結びつき。そんな複雑な要素でこの物語は成り立っています。
実際にストーリーがけっこうややこしいんです。私も第一話の時点で「?」ってなりました。話が進むうちに、だんだん全容解明に近づいていく感じです。
【私の好きなキャラクターその①「水銀燈(すいぎんとう)」】
ほぼ主役である『真紅(しんく)』というドールは、赤いヘッドドレスが良く似合うステキなクールキャラ。主役然としていて完璧。
でも、私はこのちょっと陰のある「水銀燈(すいぎんとう)」というキャラが気になります。ファッションもゴシック系でモノクロ。
この「水銀燈」は、主役である「真紅」の超強敵。でも、完全なドールである真紅と違って、カラダに不具合を抱えている。不具合っていうよりも、人形として成立してないくらいに壊れた人形(ジャンク=ガラクタ)なのです。
じつはこの「水銀燈」、ボディの一部が大きく欠損(胴体なし)しており、ローゼン博士に昔見捨てられていたのです。その分、虚勢を張ってどうにかプライドを保っている。
「失敗作」の烙印を押されてしまった水銀燈は、ローゼン博士にもう一度認めてもらいたい一心で、壊れたボディでも最高で完璧なドールを目指すんです。そして、完璧な真紅を憎み、激しく敵対します。
人形なんだけどなんだかとても人間らしくて、切なくなってしまいます。
【私の好きなキャラクターその②雛苺(ひないちご)】
精神的に幼くて純粋、依存症の気のあるロリ系ドール、「雛苺(ひないちご)」。とってもロリロリしていて、ゴシック要素はゼロなんですが、とにかくラブリーなキャラクターです。私もこんな妹が欲しかったなぁ(笑)
ただ、ときに純粋さと残酷さは同居するもの。この雛苺の他人への甘え&依存体質が、愛する人の命を奪いかけるほどのトラブルに発展。アニメ初期では手の付けられないトラブルメーカーですが、精神の成熟とともに落ち着いていきます。
キャラ的にはずっと3~5才くらいの幼さのまま。年長ドールである真紅たちを慕っています。とにかくカワイイ。私、この雛苺を観ててとってもほんわかした気持ちになりました。
【作中の絵もステキですが、OP/EDの曲や絵が最高にいい!】
ゴスロリアニメに、宝野アリカさんの曲がとにかくハマる!バラのトゲが渦巻くゴシック絵とあいまって、独特のお耽美ワールドを生み出している感じ。
「ローゼンメイデン」は、作中のモチーフなどにもすごくこわだりを感じます。ドールだけに、ミニチュア小物がたくさん出てくる。まるでおままごとのようです。お茶会セットなんて、ドールサイズでとってもカワイイ♪
ローゼンメイデンには、不思議の国のアリスの世界観もミックスされています。白黒の床やウサギ、懐中時計、赤いバラの花、紅茶などなど、アリスワールドも堪能できちゃうアニメ。ホクホク度が高いです。ぜひご賞味あれ。
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