映画「スノーホワイト」2作品鑑賞★白雪姫アナザーストーリー | Gothic Base
ありえないほどゴシック!映画「スノーホワイト」2連作
スノーホワイト(白雪姫)というと、とにかくメルヘン。
ディズニー映画でおなじみのピュアなラブストーリーです。ですが、
この「スノーホワイト」はゲームCG系で、
お耽美でグロテスクでダークな雰囲気。初作は2012年、続編は2015年。
我々の抱く白雪姫のイメージといえば、可憐で天真爛漫で芯は強いが守られている感じ。
ですが、この映画では白雪姫が主体性を持って戦います。なかなかたくましく勇ましい。
まさにアナザーストーリー的。白雪姫原作を下敷きに、自由な世界観で描かれています。
白雪姫はその美貌のために囚われる
「鏡よ鏡、世界一美しいのは誰?」というのが白雪姫で有名なセリフ。
もちろん、この映画でも同じく魔のチカラで生き延びている美貌の女王が出てきます。
女王はその妖艶さで一国の王の妃となり、婚姻後、即刻王を殺害して国を手中に収めます。
ですが、王の遺児である娘(白雪姫)はすでに成長後の美貌が推し量れるほど。
嫉妬した妃は、いつか魔力でその生命を奪い取るべく、城の奥深くに隠します。
長じて美しくなった白雪姫は、看守の隙をついて城から逃げ出し、
勇敢でワイルドな男性に助けられます。憎まれ口をたたきながらも、惹かれ合う2人。
「うんうん、イイ展開・・・」とホクホクです。まさに王道ファンタジー。
2人&森で出会った7人の小人たちとともに、打倒女王のため白雪姫は剣をとるのです。
おなじみストーリーで、白雪姫は絶命。亡き元妻を忘れられないながらも(バツ1です)
ワイルドな男は、白雪姫に別れの口づけをします。蘇る白雪姫。
これは恋の予感・・・!と思ったら、
続編の「氷の王国」では、まったく恋人関係になっていませんでした。ちょっとショック。
原作を下敷きにしている筈なのに、白雪姫は王子様のキスで目覚めたわけではなく、
元妻に未練アリアリの男の口づけで蘇っただけでした。なんだかなぁ笑。
続編「スノーホワイト 氷の王国」では・・・
邪悪な女王の妹・氷を操る悪女が活躍します。
姉はテーマカラーが金、妹は銀。美貌の悪女姉妹。魅力的な存在です。
が、この続編のほうは白雪姫復活後をあらたに付け足したものなので、
原作にまったく忠実ではなく、ちょっとストーリーが取っ散らかった印象。
しかし圧巻のCGは見どころです。
妹のほうはもともと心優しき女性でしたが、姉のひどい仕打ちにより
心を閉ざし、氷の魔法の世界に身を浸し、愛する者同士を引き裂くことで
かろうじて己を保っているという、哀れで寂しい女性として登場。
じつはそのかつての被害者が、1作目で白雪姫に口づけをしたワイルド男&元妻でした。
続編で、男の元妻はじつは生きていることが判明。(この設定多いな)
白雪姫に心揺らいだワイルド男、妻を探し求めて三千里です。
もはや白雪姫はかやの外。
ワイルド男&元妻は、2人で戦士として氷の女王を倒しに行きますが、
1作目で死んだはずの姉(女王)が復活を遂げており、
ワイルド男&元妻は、2人の邪悪な美貌姉妹と対峙することになります。
もう、この映画に登場する人は全員戦士なのです。
男女ともに強い。ダークファンタジーゲームの如し。
なんかもう、皆さんずっと戦っています。メルヘン要素ってほとんどなく、
元の白雪姫がどんなだったか忘れてしまうほどの超絶アナザーストーリーでした。
結果2人の女王は倒れましたが、きっと自作で再び蘇ることでしょう。
ちなみに、妹のほうは、ワイルド男&元妻の本物の愛を目の前にし、
我が身と比較し嘆きのうちにこの世を去ります(可哀想に・・・)。
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