「The Ash」~黒薔薇と炎の芸術がゴシックで退廃的!

「The Ash」~黒薔薇と炎の芸術がゴシックで退廃的!

ash-rose出典 http://blog.nakatanigo.net/

【タイトルは「The Ash」。退廃美を感じさせるモチーフ】

ワルシャワのクリエイティブチーム「Ars Thanea」が制作した、

燃え尽きてくすぶった黒いバラのモチーフ美術『The Ash』。

これぞまさに退廃美!命尽きる前の”最期のともしび感”がなんともゴシックです。

もともとバラそのものにゴシック要素があるけれど、

みずみずしい状態ではなく、灰になろうとしているシーンを切り取ったところが良いですね。

ash-rose2出典 http://blog.nakatanigo.net/

「退廃的」という言葉のニュアンスには、”耽美な死”という要素も含まれます。

死は、有機物であればなんであろうと当てはまるもので、

植物、動物、建築物などジャンルを問わない<この世の定め>です。

「退廃美」という言葉の中は、陽光だとか青空だとか健全な精神とか、

そういう明るいものを一切含みません。

どっちかというと、あの世を感じさせ、堕落して衰退した雰囲気の中に見出す芸術です。

その不健全さゆえに、敬遠されることも多い「退廃美」ですが、

世の中にはそこに美しさを見出す人も一定数存在します。

【万物は必ず衰え死ぬ。そこに仄暗い美しさがある】

ash-rose3出典 http://blog.nakatanigo.net/

人間もバラの花も、いつかはその原型を失い、死に向かいます。

その儚さの中に、ひそかな華やかさを見出す。それがゴシック美術だと私は思ってます。

<ゴシックな退廃美>というと、ヨーロッパの印象が強いですが、

日本でも古来、滅びゆく過程に美を見出す文献が多く存在していますよね。

「平家物語」冒頭などにも、散りゆくものへの美を垣間見ることができますし、

枯れゆくもの、古びたもの、すさんだものを愛好する日本人は少なくないはずです。

ash-rose4出典 http://blog.nakatanigo.net/

”死の予感”は、どこか甘美さを湛えるものです。

この灰になっていくバラにも、そんな麗しさを感じます。

ゴシックとは、決して地味なものではなく、意外にも華やかなテイストをはらむもの。

ヨーロッパでいうゴシック様式とは、

日本人でいう「ワビサビ」に華やかさをプラスしたようなものだと

勝手に解釈しているのですが、どうでしょうか。



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