【ゴシックな季節到来】秋=死を思わせる季節~お耽美×退廃美
【だんだん色を失っていく景色、秋。この時期こそまさにゴシック】
太陽が照りつける夏から、風景がすべて色あせていく季節「秋」へ。
植物も緑の葉っぱを失い、冬枯れに向かって生命たちが衰えていきます。
四季は人生にも例えられるけど、まさに”死へ向かう”時を思わせる秋って、
1年のうちでももっともゴスな季節だと思うんです。
ゴシックには、活気や陽気さが似合わない。
陰鬱で生気のない、色のない季節こそがゴシックイメージにぴったり。
もちろん、冬は万物の死に絶える季節。冬にだってゴシック要素はあります。
でも、自分の中ではやっぱり秋なんです。なぜか。
なぜか秋にはバロック音楽が似合う。
バロック音楽は、ヨーロッパのルネサンス期の音楽とされていますが、
明確な定義はありません。
教会音楽に密接に関わりのあるこの時代の音楽は、古式ゆかしい端正な曲調が多く、
バッハに代表されるパイプオルガン曲がゴシック美を思わせます。
秋が深まった頃の身の引き締まるような朝、
バロック音楽を聴くとゴシック気分に浸れるんです。
インターネットラジオでバロック音楽をかけながら、朝ごはんを食べると、
まるで宮廷の朝食の風景のよう。目を閉じればの話ですけどね。
目を開けると、狭いいつもの我が家の景色が眼前に広がり、
一気に現実に引き戻されちゃうんですが(笑)。
ただ、紅茶とパンの香りとバロック音楽があれば、
一瞬ゴシックワールドにトリップできちゃうんですよ。
教会音楽って鎮魂の色合いが濃いので、それだけで厳かなゴシック気分に浸れるんです。
でも、けっして地味ではない。むしろお耽美です。
私はゴシックテイスト=「暗くて気品あふれるお耽美テイスト」だと思っています。
【ゴシックな秋カラーといえば、まさにこういう色合い】
上の写真は、とあるオルゴール美術館の装飾。
古いヨーロッパの香りがします。オルガンとバイオリンを奏でる人形たち。
この色合いを見ていると、モスグリーンや深いブルーなどのゴシックカラーばかり。
これらのカラーって、1年のうちでもっとも秋にふさわしい色合いだと思うんです。
気品あふれる宮廷のゴシックなドレスカラー。
ゴシックテイストというのは、けっして明るい色合いのものではないんですね。
どこかちょっと憂いを帯びて、物寂しい雰囲気が似つかわしい。
それこそ、まさに「秋」の季節にふさわしい気がするんです。
冬には冬の明るさがあるけど、秋には暗い色調の美しさが似合う。
それに秋は”芸術の秋”でもあります。
ゴシックテイストって耽美派の音楽や美術がぴったりなので、
もっともゴシックの美しさを引き立てる季節のような気がします。
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