役目を終えて朽ちた何かに惹かれるのは何故?(廃墟とか)
廃墟マニアっていますよね。
あの退廃的な建物が何とも言えず好き、みたいな。
夜のさびれた工場なんかもソソる人が多くて写真集も出てるほど。
なんとなく分かるんですよ。私もマニアとまではいかずとも、
夜の工場目当てに昔ドライブ行ってたこともあり、
朽ちてるけど原型留めてる建物とか施設、みたいなのはちょっとワクワクです。
学生時代は肝試し的に廃病院潜入とか(キケンだけど)、
腐りはてた忘れられたテーマパーク潜入とかやったことあります。
あの禁忌を犯してる感じ、年若い時分には楽しくて仕方ないんですよね。
今回行ったのは海辺のスクラップ場
この猛暑の中海辺で歩くとか自分でもどうかしてると思いつつ
クルマで近くまで行ったので撮ってきました。
海辺って工場だらけなので、
自然に広大な廃材置き場みたいなのが点在するようになる。
ここは人口埋立地、ショベルカーの音しかしない、閑散とした場所。
なんかね・・・感動。壮観。無用に成り果てたモノの集合体です。
空き缶とかでなく、たぶんクルマとか機械パーツとか、
ちょっと大きめの何かが圧縮されてキューブ状になり山積みにされている。
たまーに作業員の方がちらっと見えたりする以外は、
野生の鳥の好き放題て感じ。(カラスとか)
動くモノがほぼ居ない光景って、すごくレアで異様。
いろんな色が交じり合って、全体的にグレーに見えます(赤は目立つけど)。
写真を撮るような対象ではないはずなんだけど、思わずスマホで撮りまくり。
なんか・・・いいなぁ。
ある種の美しさ?無用のものなのに惹かれる
これから役に立つのかどうか(リサイクルとかで)分からないけど
ゴミの山。なぜ一種の美しさや魅力を湛えてるのかフシギです。
撮ったショットをちょっと加工してみる私。
「ドラマチック」という色加工をしてみると摩訶不思議、
アート写真ぽく見える(気のせい?)。
ただのスクラップなのに無機質で退廃的な美を醸し出している・・・!
次は「ノアール」という加工。フランス語「noir(ノアール)」は
黒という意味だけでなく、「裏、不正」という意味も持ってます。
同じ黒系加工でも雰囲気がこんなに違うなんて、新しい発見。
ほかの写真だと・・・
間近でスクラップキューブを撮影したもの。
この日はカンカン照りで、時々金属に太陽光が反射してチラチラ光ってました。
空の青さと廃材。生と死、て感じが浮き彫りに。
これをノアール加工すると・・・
なんかオシャレ感・・・!?
色のない世界はいきなり独特の空気を生み出すんですね。
普段は見ることのない工場周辺とスクラップ廃材、重機を眺めて
ホクホクした帰り道、キラッキラの銀色に光る砂山を発見。
よく工事現場にある砂山がすべて銀粉になったやつです。
調べてみると、「メタシャイン」とかいうガラスフレークの可能性。
切削した余りの粉かもしれないけど、銀粉の山なんて普段拝めないので
さらにホクホクで家路についたのでした。眼福。
にしても退廃美ってなぜか惹かれますね、中二的に笑。
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